伊勢志摩巡航200%満足の旅
ISPA伊勢志摩トレーニング
伊勢志摩巡航200%満足の旅
岡田豪三
ISPA・YBM伊勢志摩トレーニングは今年で2回目、11月1日から5日間三重県津ヨットハーバーを出港して→安乗港(あのりこう)→VOC志摩ヨットハーバー→波切港→答志島和具魚港→津ヨットハーバーのコースで開催しました。参加者は生徒8名(繁野高仁、根岸鉄夫、荒井由香里、寺内貞雄、梶並伸博、荒木富夫、常住雅之、もう1名)、飯田時久オーナーと私の計10名。使用艇の「オセアニス37」は非常によく走る優れたクルージング艇。台風22号の影響が心配されたが足早に通り過ぎてくれたおかげで初日から快晴の好天気に。5日間を通して高気圧に覆われ、風が吹かないのかと心配したが、後半は風にも恵まれセーリングも十分に楽しむことが出来た。
伊勢志摩クルーズは、2年連続で、フルメンバー8名が参加すると言う人気クルージングとなりました。と言う事で、来年も実施することにしました。
津ヨットハーバーの日の出 |
安乗漁港の日の出 |
五ヶ所浦の日の出 |
答志島の日の出 |
1日目:11月1日(水)晴れ、気温18度。
津ヨットハーバー→安乗漁港、35マイル
台風一過の寒気が入った高気圧に覆われて明け方はちょっと寒かったが、日が射すにつれて暖かくなってくる。0800巡航参加者が揃い、自己紹介、注意事項を伝えた後に順番を決め、30分ごとのローテーションでヘルム、メインシート、ポートジブ、スターボードジブ、何もしない人に分かれる。
0830津ヨットハーバーを出港、答志島西側の桃取り水道を目指す。視界は大変良く360°クリア。
参加者の多くは国内外のトレーニングに参加している人が多く、ナビゲーションを積極的にやってくれる。海図・iPad持参者が多くいたので積極的に使用してナビゲーションをするよう勧める。天気快晴だが無風状態。機走で桃取り水道を通り答志島の西を南下。菅島の西を南下して加布良古水道、石鏡(いじか)を通過する。すべて機走で走り1430安乗漁港の岸壁に着ける。
宿の親父さんが防波堤入口まで出迎えてくれ、岸壁に誘導してくれる。くつろぎの宿「おおなみ」は天然の安乗トラフグ料理で有名なところ。参加者はこのふぐ料理をたのしみにしている人がほとんどで、それは、期待を裏切らない素晴らしい料理だった。
参加者全員集合 |
津ヨットハーバーを出港 |
繁野さん |
桃取水道で荒井さん |
梶並さん |
安乗埼灯台 |
安乗漁港岸壁ドッキング |
安乗港外側岸壁 |
安乗港の一番奥 |
安乗神社のフグおみくじ |
民宿「おおなみ」でのディナー
てっさ |
的矢かき |
から揚げ |
フグ寿し |
2日目:11月2日(木)快晴、風弱い。
志摩ヨットハーバーまで26マイル
0830安乗漁港を出港、快晴で朝から無風。今日も視界がいい。平均5ノットで機走。クルーは何もすることがなくのんびりと素晴らしい景色を見ている。1100布施田水道入口、1430VOC志摩ヨットハーバーのメイン桟橋に左舷ドッキング。
1500宿泊する「HIROYA」の車で宿に入り、直ぐに五ヶ所湾を一望できる「五カ所浅間山(ごかしょせんげんさん)」に登る。浅間山は標高175m、宿から50分で登れる。自然豊かな地で登山道の周りはみかん畑で黄金色のみかんが沢山なっている。五カ所浅間山からの眺望は「素晴らしい」の一言。
ぜひ五カ所に行かれたら登ってください。夕食は五ヶ所湾では有名な鰻屋「やま虎屋」でうなぎ尽くしを満喫する。炭火焼の焼き具合が絶妙にいい。
安乗漁港出港 |
安乗灯台からは沖出し |
大王崎灯台を見る |
布施田水道・和具大島 |
バウデッキでくつろぐ |
五ヶ所湾入口近く |
五ヶ所湾を一望する浅間山頂上
布施田水道を機走で走る
浅間山頂上の鳥居 |
志摩ヨットハーバーで乾杯 |
やま虎屋のうなぎ |
この笑顔を見てください! |
五か所浦の夕焼け |
3日目:11月3日(金)快晴、午前中風弱く、午後西~南風10~15ノット。
志摩ヨットハーバー→波切港、18マイル
0900志摩ヨットハーバーを出港。機走で英虞湾に。のんびりと東に走る。そして、真珠の養殖イカダを縫って昨年のサミット会場があった賢島まで観光することに。島の緑と海の青さがとてもきれいだ。
1230英虞湾を出るころから西の風が15ノット吹いてきてセーリングに。クロースホールドで東に走る。御座岬を回り布施田水道に向けるころには南に変わり、ビームリーチでのんびりセーリング。布施田水道を越えて大王埼に向けるとこれまたのんびりブロードリーチ、風景をたのしみながら走る。本日のセーリングは3時間の大満足だ。
1530波切港の岸壁に左舷着け。宿の「大王荘」に荷物を置くとすぐに大王埼灯台へ。残念ながら雲が出てきて夕日は見られませんでした。参加者の一人はサミット参加者にプレゼントされた“あこや貝”の真珠のブローチを買っていました。夕食は今日も新鮮な魚料理です。
VOCのメイン残橋 |
志摩ヨットハーバー出港 |
港を出る |
賢島の観光船 |
3日目の航跡図
英虞湾・賢島沖
サミット会場のホテル |
ブロードリーチで走る |
波切漁港ドッキング |
波切漁港入口灯台 |
看板娘の荒井さん |
大王崎の看板 |
大王埼灯台 |
絵になる大王埼灯台 |
奥様にプレゼントしたブローチ |
4日目:11月4日(土)曇り、西~北西風10~24ノット
波切港→答志島、18マイル
このクルージングで初めての曇り空。日の出前に起きて散歩に出る。波切漁港の東側は丘になっていて港を取り巻いて守っている。そこに九鬼水軍五輪塔がある仙遊寺がある。北側には崎山公園があり頂上に波切神社がある。海の安全を祈ってお参りする。崎山公園からは波切港が一望でき、我が艇も遠くに静かに止まっているのが見える。今日のお昼は「しまや」の鰻ごはん。
0900弁当の鰻ごはんを受け取って波切港を出港。定置網を越えてすぐにセーリング。西風が8ノットくらい吹いておりビームリーチで走る。波はない。風は徐々に上がる傾向を見せている。今日は素晴らしいセーリングができる予感がする。安乗沖から風は北西に代わり強くなってくる。20ノット平均でナイスなセーリングだ。石鏡(いじか)沖から真のぼりになり11回のカミングアバウトを繰り返して加布良古水道をダイナミックに走る。ランチは北西風が強いのでイルカ島の東側、ビーチの目の前にアンカリング。おいしい鰻ごはんを楽しみました。
1530答志島和具漁港の岸壁に左舷ドッキング。港の中まで西風が入り込んでくるのでもやいロープを念入りにとる。最後の料理は伊勢海老が付いた海の幸三昧でした。
安乗沖をクロースホールドで走る
波切神社 崎山公園から見た波切港 |
4日目の航跡図 |
ワンポンレギュラー |
ランチは鰻ごはん |
和具漁港
和具漁港の岸壁にはタコツボがぎっしり積んである
ドッキング後の乾杯 |
海の幸尽くしの料理 |
伊勢海老の盛り合わせ |
豪快な鯛の刺身 |
みんな満足でした! |
5日目:11月5日(日)快晴、北西風20~28ノット。
津ヨットハーバーまで23マイル
朝から北西風が吹いている。びしょ濡れになることを覚悟。0900出港。港を出ると時折ブローが吹き抜けてゆく。ワインポイントリーフで機帆走、桃取り水道を通るため西に進路を取る。すでに風は20ノットを越えている。1000過ぎクロースホールドになる。伊勢湾は白波が飛んでいる。何とかワンポイントにレギュラージブで走れそうだ。ここから1400までの4時間は強風帆走を楽しむことができ、強風帆走のいい勉強になった。
1400には行程の3分の2まで来ていたが1600までには津ヨットハーバーに着きたいのでジブを巻き機帆走に切り替え、1545無事にノントラブルでみんな元気に津ヨットハーバーに戻ってきた。
強風を楽しむ |
和具港を出港 |
桃取り水道を北上 |
いい走りをする |
波は比較的小さい |
快適セーリングを満喫
九鬼嘉隆の胴塚 |
築上山(つかげやま)から |
九鬼嘉隆立看板 |
津ヨットハーバーに到着 |
5日目の航跡図 |
無事巡航を終え津ヨットハーバーに戻り笑顔で乾杯
総括:天候と風に恵まれ後半3日間はセーリングを十分に楽しめるトレーニングとなった。そしてナビゲーションの勉強には良いロケーションでもあった。そして毎日伊勢志摩の海の幸を存分に楽しめたクルージングでもあった。そして、来年もこの時期に行うことを決めた。