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2020年01月28日
南北海道外洋帆走協会のシーズンインは…
文・亀谷雄朗
写真・柄澤 太
北海道・函館の海でヨットを楽しんでいる南北海道外洋帆走協会です。
函館はいま、ハーバーもヨットも雪のなかです。雪解けが待ち遠しい函館の海で、外洋ヨットを中心にセーリングを楽しんでいる南北海道外洋帆走協会の、1年間の活動やレーススケジュールなどをご紹介します。
我々の活動は、4月上旬の雪解けから始まります。残念ながら、函館には公共マリーナがないので、函館市から借用した土地で艇の整備をします。期間は雪解け後の4月上旬から。会員艇を前期、後期の2班に分けて、前期が約3週間のメンテナンス作業に入ります。ちょうど、ゴールデンウィーク前に入れ替えがあり、後期の作業終了は5月中旬となります。
最近の傾向として、整備状況が鈍くなったせいか、5月中旬になっても全体のメンテ作業が終わらないときもあり、5月中旬がシーズンインとは云え、メンテ作業の時期がずれ込む傾向にあります。協会の活動は、6月~10月に月1回のレースを開催しています。また、7月には関東以北最大のイベントである「青函カップヨットレース」が開催されます。
8月はシーズン真っただ中での函館市民の体験試乗会やA級ディンギーによるマッチレース等のイベントが盛りだくさん開催されます。また、お盆休みを利用して、松前小島や奥尻島へクルージングに出かける艇も多いです。
9月になると、函館で最も古いレースである「津軽海峡横断ヨットレース」があります。
この伝統のレースは、北海道セーリング連盟の下部組織である函館ヨット協会が主催、運営しています。コースは、函館をスタートして下北半島の佐井村までの約20マイルです。そして、10月下旬に、1年の締めくくりである“納会レース”を開催し、協会のレースがすべて終了します。
11月、クラブハウスの清掃や各艇の冬支度が終わって“シーズンオフ”となります。
先ほど紹介した津軽海峡横断ヨットレースを主催、運営する函館ヨット協会も、ほぼ同じサイクルで活動しており、私も、同時に、函館ヨット協会のメンバーでもあるので、クルーザー活動に支障のない土曜日を中心にディンギーでのセーリングも楽しんでおります。
クルーザー、ディンギーともに、ヨットシーズンは11月下旬で終わりとなりますが、北海道ならではの冬の楽しみ方として雪とスキーがあり、12月からは“スキーシーズンイン”となります。
2月には、函館、小樽、室蘭、青森のスキーフリークによる合同合宿を各フリートの責任によって開催しています。昨年は、小樽フリート主催の合同合宿開催でしたが、“ただの酒飲み会”となってしまいました…また、最近では、函館近郊の湖で氷上ヨットを楽しんでいる仲間もおります。
昔は、冬の間もセーリングを楽しむ強者もおりましたが、いまは協会の主要なメンバーも70歳前後と老齢化が進み、残念ながら、“初日の出セーリング”を強行するような強者も見かけなくなりました。この老齢化傾向は函館ばかりではなく、小樽や青森、秋田も同様だと聞いております。
函館でセーリングを楽しむうえでいちばんの財産は、なんといっても目の前に広がる「津軽海峡」です。通称”しょっぱい川”と呼ばれる津軽海峡は、レースやクルージングのときに必ず通らなくてはならないフィールドであり、函館のセーラーを鍛えてくれる“鍛錬の場”でもあります。
最後に、この記事を読んでいただいたヨット仲間の皆さんに、「ぜひ、いちど、津軽海峡でのセーリングを体験してください」とお願いして、我々の「ヨットクラブ」活動の紹介を終わります。
南北海道外洋帆走協会
会長 河村 隆平
理事長 亀谷 雄朗
090-3778-0164 Fax: 0138-22-6686
〒040-0041 函館市栄町9番15号(有)雄光商事内
写真・柄澤 太
北海道・函館の海でヨットを楽しんでいる南北海道外洋帆走協会です。
函館はいま、ハーバーもヨットも雪のなかです。雪解けが待ち遠しい函館の海で、外洋ヨットを中心にセーリングを楽しんでいる南北海道外洋帆走協会の、1年間の活動やレーススケジュールなどをご紹介します。
我々の活動は、4月上旬の雪解けから始まります。残念ながら、函館には公共マリーナがないので、函館市から借用した土地で艇の整備をします。期間は雪解け後の4月上旬から。会員艇を前期、後期の2班に分けて、前期が約3週間のメンテナンス作業に入ります。ちょうど、ゴールデンウィーク前に入れ替えがあり、後期の作業終了は5月中旬となります。
最近の傾向として、整備状況が鈍くなったせいか、5月中旬になっても全体のメンテ作業が終わらないときもあり、5月中旬がシーズンインとは云え、メンテ作業の時期がずれ込む傾向にあります。協会の活動は、6月~10月に月1回のレースを開催しています。また、7月には関東以北最大のイベントである「青函カップヨットレース」が開催されます。
津軽海峡が舞台、伝統の青函カップヨットレースより
6月~10月、月に1回協会主催のレースが開催される
8月はシーズン真っただ中での函館市民の体験試乗会やA級ディンギーによるマッチレース等のイベントが盛りだくさん開催されます。また、お盆休みを利用して、松前小島や奥尻島へクルージングに出かける艇も多いです。
函館市民の体験試乗会にて
函館港レンガ倉庫前で競われるA級ディンギーマッチレース
9月になると、函館で最も古いレースである「津軽海峡横断ヨットレース」があります。
この伝統のレースは、北海道セーリング連盟の下部組織である函館ヨット協会が主催、運営しています。コースは、函館をスタートして下北半島の佐井村までの約20マイルです。そして、10月下旬に、1年の締めくくりである“納会レース”を開催し、協会のレースがすべて終了します。
11月、クラブハウスの清掃や各艇の冬支度が終わって“シーズンオフ”となります。
先ほど紹介した津軽海峡横断ヨットレースを主催、運営する函館ヨット協会も、ほぼ同じサイクルで活動しており、私も、同時に、函館ヨット協会のメンバーでもあるので、クルーザー活動に支障のない土曜日を中心にディンギーでのセーリングも楽しんでおります。
シーズンオフ、雪に降り積もった函館港内ポンツーン
クルーザー、ディンギーともに、ヨットシーズンは11月下旬で終わりとなりますが、北海道ならではの冬の楽しみ方として雪とスキーがあり、12月からは“スキーシーズンイン”となります。
2月には、函館、小樽、室蘭、青森のスキーフリークによる合同合宿を各フリートの責任によって開催しています。昨年は、小樽フリート主催の合同合宿開催でしたが、“ただの酒飲み会”となってしまいました…また、最近では、函館近郊の湖で氷上ヨットを楽しんでいる仲間もおります。
昔は、冬の間もセーリングを楽しむ強者もおりましたが、いまは協会の主要なメンバーも70歳前後と老齢化が進み、残念ながら、“初日の出セーリング”を強行するような強者も見かけなくなりました。この老齢化傾向は函館ばかりではなく、小樽や青森、秋田も同様だと聞いております。
津軽海峡での豪快なセーリングをぜひ体験を!
函館でセーリングを楽しむうえでいちばんの財産は、なんといっても目の前に広がる「津軽海峡」です。通称”しょっぱい川”と呼ばれる津軽海峡は、レースやクルージングのときに必ず通らなくてはならないフィールドであり、函館のセーラーを鍛えてくれる“鍛錬の場”でもあります。
最後に、この記事を読んでいただいたヨット仲間の皆さんに、「ぜひ、いちど、津軽海峡でのセーリングを体験してください」とお願いして、我々の「ヨットクラブ」活動の紹介を終わります。
南北海道外洋帆走協会
会長 河村 隆平
理事長 亀谷 雄朗
090-3778-0164 Fax: 0138-22-6686
〒040-0041 函館市栄町9番15号(有)雄光商事内