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2024年11月06日

A級ディンギー・2024葉山レガッタ…
愉しく、和気あいあいと、事故もなく、、

 A級ディンギーをご存じだろうか
 全長12フィートの、この小さなディンギーは、昭和7年(1932年)に日本ヨット協会が設立された時から約40年もの間、国体や学生ヨット選手権の中心的種目として、多くのヨットマンを育み、愛され、活躍してきたヨットである。
 昭和48年(1973年)に、オリンピック艇種に採用された470級と入れ替わり、国体、学生ヨットの第一線から退いたA級ディンギーだが、この愛すべヨットとともに青春時代を過ごしたオールドソルティによって、平成3年(1991年)に全日本レベルの大会が逗子湾で復活し、現在は、日本A級ディンギー協会のもとで、協会主催の全日本選手権大会、葉山レガッタの2つのイベントが開催され、各水域のA級ディンギー仲間との交流が行われている。
 10月26・27日の両日にわたって、葉山で開催された“2024 葉山レガッタ”は、全国から20倶楽部が参集し、A級ディンギーを愛する仲間、倶楽部チームが和気あいあいのうちに合計6レースが実施され、交流を深めた。
 
大会受付は協会メンバーの奥様達が奮闘、、
全国からA級ディンギーの愛好家、倶楽部の仲間が集い、、、
久しぶりです、記念撮影を、、(三田A級ディンギー倶楽部)
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 26日には、大勢の仲間、同好の士が集まって賑やかに懇親会が行われた。その懇親会の席上で出逢ったオールドソルティのひとりにが渡辺 浩さんがいた。
 「私は、台湾で生まれ育ち、戦後、家族とともに初めて祖国の土を踏んだわけですが、もう、あの悲惨な戦争を体験したひとも少ないでしょうね。日本に帰ってきてから、戦後の混乱期を経て法政大学に、4年ほど遅れて進学しました。長い人生の中で、いま、海で、ヨットで、自然を満喫できる日々が送れることの素晴らしさを享受しています。今日も、大勢の仲間と出逢って、楽しい時間を過ごすことが出来てとても嬉しいです、、、」
 渡辺さんは、昭和3年(1928年)生まれの95歳。その矍鑠とした立ち振る舞いが印象的な、オールドソルティそのものだった。
 
飯泉日本A級ディンギー協会会長の挨拶で懇親会が、、、
渡辺 浩さんは法政大学OB、95歳の現役セーラー、、、
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 レースは、両日とも曇天下、3~4メートルの微風に終始したなかで、レース特有の怒声が聞こえるでもなく、親睦レースらしい和やかな雰囲気のうちに消化され、湘南サニーサイドマリーナA級ディンギー倶楽部(関東学院OB)が1-5-1-2-4-5と見事な走りを見せて優勝、15-7-9-1—2-1と後半に追い上げを見せた櫻門A級ディンギー倶楽部(日本大学OB)が2位、熱海セーラーズ倶楽部(熱海高校OB)が5-4-2-12-3-10の成績で3位に入った。
 
大会運営には欠かせないサポート部隊には名艇<サンバード>のメンバーが、、、
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 つぎに、全国のA級ディンギーの愛好家、オールドソルティの仲間が集う大会は、日本一を競う34回目の全日本選手権だそうな。開催地は千葉県銚子マリーナ、そこで、再び、各水域から大勢の仲間が集い、愉しく、和気あいあいとレースを楽しむ姿が見られるに違いない。
 
 2024葉山レガッタ成績